Il veut plus de quiche, elle insiste

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A2 French リスニング練習 · フランス語 · 初心者向け

💡 豆知識

なぜフランス語の「plus」は「もっと」にも「もうない」にもなるの?

il en veut plus
フランス語の発音の落とし穴
「もっと欲しい」か「もういらない」か——最後の s で決まる

会話では否定の ne がよく省略されるため、il n’en veut plusil en veut plus と聞こえ、「もっと欲しい」という肯定文と紙面上は同じ形になります。この文脈では、語尾の s の有無で意味が分かれます:[plys] と s を発音すれば「もっと欲しい」、[ply] と s を発音しなければ「もういらない」です。

この [plys]/[ply] の使い分けはこのフレーム特有のものです。ほかでは「もっと」の plus 自身が s を落とすことも多く、特に子音の前での比較級(plus petit はふつう [ply pəti])や、母音の前ではリエゾンで [plyz] になります(plus intéressant)。騒がしい食卓ではこの対立が聞き取りにくいため、話し手は文を作り直すことがよくあります——「全然いらない」なら il n’en veut plus du tout、「まだ欲しい」なら il en veut encore。このクリップは、まさにこの一文とキッシュをめぐる家族の口論です。

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